OpenChain Japan WG「役割ごとの教育資料」SWGのご紹介

By May 11, 2020News

 

株式会社日立製作所 岩田吉隆

はじめに

今回は、OpenChain Japan WG「役割ごとの教育資料」SWGについて紹介します。

活動概要

メンバ

ソニー、オリンパス、日立(リーダ)

活動状況

  • F2F会議での検討、作業(現在まで9回開催)
  • Japan WG会議での報告(第7回~第11回)
  • Planning SWG他での共通教育資料案のレビュー
  • GitHubでの検討資料公開
検討資料
資料案

OSSのコンプライアンスにかかる教育の状況

先ず、コンプライアンスにかかる教育の状況について議論しました。

a. OpenChain設立前から、OSSに関する教育を実施している会社もある。
b. これから、教育を実施する会社は、どういう教育内容、対象者からスタートすべきか、検討が必要。
c. 会社毎のビジネス形態により、 OSSに関わる必要なビジネスフローは異なる。
d. OSSに関わる上で、役割ごとに本当に必要最小限な教育観点は異なっている。
e. Curriculum※ を全て教育内容に盛り込むと、分量が多すぎる。
f. Specification※, Curriculumとの整合性も考慮が必要。

(※:SpecificationはOpenChainの一連の要件を定義している仕様書、CurriculumはOpenChainのSpecificationを下支えするトレーニング教材)

進め方の方針

コンプライアンスにかかる教育の状況を踏まえ、進め方の方針について検討しました。

a. 既に各社実施されている教育の体系、対象者、形態(講演会、集合研修、e-learning、資料閲覧、他)、タイミング、英語版有無を、可能な範囲で事例として提示。
b. a.に関して、各教育がビジネスフロー上で、どの対象者をカバーしているかを明示。
c. 各教育の目次、章/節の概要程度まで、可能な範囲で提示。
d. a, b, cの事例を元に、下記を整理する。
  ①最初にsmall startするための必要最小限の項目は?
  ②役割ごとに、教育資料として必要な項目は?共通項目、役割ごとの独自項目は?
  ③ライセンス関連で必要な項目は?
  ④SPDXの活用方法は?
  ⑤役割ごとの共通教育資料の案を作成

4社の事例の分析

先ずステップ1として、4社の事例の分析からスタートしました。

a. 各社のOSSに関する教育の例を収集

No.会社事例数
1製品ベンダー19
2製品ベンダー25
3製品ベンダー31
4製品ベンダー42

b.下記の分析観点について、分析、報告
  i. OSSに関する教育のニーズ
  ii. OpenChainのSpecificationに準拠する。
  iii. Curriculumの過不足を考慮
  iv. 役割ごとの教育の検討 (4社のケーススタディ)
    ⇒ GitHubへアップ

4社の事例からの提案と検討

次にステップ2として、4社の事例の分析結果を基に、共通教育資料の案の作成を行っています。
a. 4社の事例の分析結果を元に、共通教育資料の検討を実施
  i. Specificationを満たすためにコンプライアンスプログラムの記載は必須
  ii. Curriculumの過不足を配慮
  iii. リーフレットで使用されている語彙、表現を考慮
  iv. 各社の一般向け基礎教育の共通内容を考慮

b. 製品ベンダーのソフトウェア開発者向け共通教育資料のコンプライアンスプログラム・バージョンの案の提案を行う。a.のi.~ⅲ.は必須項目とし、ⅳ.の共通内容を重点的に、ⅳ.の一部内容は概略的に、説明する方向で詳細化を図る。OSSを使用して製品を開発するために、製品ベンダーのソフトウェア開発者向けというターゲットを設定した。

c. 役割ごとの分担と責任の明確化の例示
  Specification上での役割の必須要件の例示を行う。

d. 案作成の検討を通して、下記章立てにて作成中

  • OSS概説
  • 知的財産権
  • OSSライセンス
  • OSSコンプライアンスプログラム
  • OSS導入時の検討
  • OSSレビュー
  • OSS配布
  • まとめ
  • 問い合わせ先
  • 参考文献・団体

e. d.の各章毎に、GitHub上でJapan WG内のレビューを行う。

おわりに

以上、OpenChain Japan WG「役割ごとの教育資料」SWGについて簡単に紹介しました。更に、教育資料の事例の拡充や、共通教育資料案の紹介とレビューを行う予定です。皆様の参加をお待ちしています。